脂肪を抜いたり、粗食をすすめたりするダイエット法があります。
脂肪はエネルギー量が1gあたり約9kcalと、糖質とたんぱく質の約4kcalの2倍以上もあるので、
脂肪を抜きたい気持ちはわかります。
粗食をすすめる人は「昔の日本人はご飯をたくさん食べても太っていなかったし、
やせていて生活習慣病が少なかった」ということを、
その理由としてあげています。
しかし昔の日本人は脂肪だけでなく、全体的にエネルギー摂取量が少なかったので、
太っていなかったのは当然のことなのです。
15%は脂肪を摂ろう
脂肪が少ない食事をしていた時代は生活習慣病が少なかったことを理由にあげて、
粗食をすすめる人がいますが、
日本人の平均寿命が50歳に達したのが昭和22年と短かったことを考えれば、
生活習慣病が少なかったのも当然のことです。
脂肪抜きの食生活は、やせることはできても、
長生きできなくなるほど体にダメージを与えることになります。
脂肪の適正な摂取量は全体のエネルギー量の25%までで、
全体的にエネルギー量を減らして、
少なくとも15%は脂肪を摂るのが健康的にダイエットするには必要なことです。