そんな疑問を持ったことはありませんか?手軽に始められる反面、「つらそう」「続かなそう」といったイメージを持たれることもある縄跳びですが、実は短時間で高い運動効果が期待できる優れた有酸素運動なんです。
この記事では、縄跳びダイエットの効果を検証しながら、正しい跳び方や継続するコツ、安全に続けるための注意点まで、くわしく解説します。
「運動が苦手だけど、体を引き締めたい」という女性はぜひ参考にしてください!
Contents
縄跳びダイエットって本当に痩せるの?
縄跳びはシンプルな運動ですが、科学的に非常に高い運動効果が認められています。
たとえば、厚生労働省が示す『健康づくりのための身体活動基準2013』では、運動の強度を「METs(メッツ)」という単位で示しています。
このMETsとは「安静時の何倍のエネルギーを消費するか」を表す指標のこと。
ウォーキングが約3〜4METs、ランニングが約7METsであるのに対し、縄跳びは約8.8〜12.3 METsと、「中〜高強度の有酸素運動」に分類されているんです。
短時間でもしっかりとカロリーを消費できる運動であり、脂肪燃焼やダイエットに適しているといえるでしょう。
縄跳びダイエットとは?短時間で脂肪燃焼できる有酸素運動の優等生
「縄跳びダイエット」とは、その名の通り、縄跳びを使ったダイエット法のこと。
縄跳び用のロープがあればすぐに始められるので、ダイエット初心者にもおすすめのダイエット方法です。
日本では子どもの遊びというイメージが根強い縄跳びですが、アメリカをはじめとする多くの国では、アスリートや軍のトレーニングに取り入れられることも。
一定時間、決まった回数で縄跳びを行うことで、脂肪を効率的に燃焼し、全身の引き締めや健康的な体づくりを目指すことができます。
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縄跳びは“有酸素運動+全身運動”
縄跳びは、効率的にカロリーを消費するだけでなく、全身の筋肉を使う運動でもあります。
ジャンプのたびに太もも、ふくらはぎ、腹筋、背筋、肩周りを同時に働かせるため、体幹を含む全身の筋肉をバランスよく強化できるのが特長です。
さらに、縄跳びは上下運動とリズム運動が同時に行われるため、呼吸循環系(心肺機能)にもよい刺激を与えるとされています。
消費カロリーの目安は?自分の体重に応じて計算してみよう
気になるダイエット効果はどうでしょうか?縄跳びのエネルギー消費量を見てみましょう。
運動のエネルギー消費量は、一般的に以下の計算式で求められます。
消費カロリー(kcal)= METs × 体重(kg) × 運動時間(h) × 1.05
たとえば「10分間(0.17時間)・中強度(METs 10)・体重55kg」の女性の場合、以下のような計算結果に。
10 × 55 × 0.17 × 1.05 ≒ 98kcal
たった10分の運動でも約100kcal消費されることがわかりますね。気軽に、しかも短時間でもしっかり脂肪燃焼ができる運動として毎日に取り入れやすいのは魅力的です。
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縄跳びダイエットのメリット
縄跳びダイエットには、「痩せる」だけでなく、美容や健康面でのうれしい効果も。ここでは、とくに注目すべき4つのメリットを取り上げます。
①縄跳びとスペースがあれば手軽に始められる
縄跳びの最大の魅力は、なんといっても「気軽に始められる」ことです。
必要なのは縄跳びロープ1本と1〜2畳分のスペースだけ。屋外なら公園や広場、自宅の庭でもOK。屋内でも天井の高さが十分あれば、どこでも可能です。
もし縄跳びロープが使えない場合でも、「エア縄跳び(縄を持たずに跳ぶ動作だけ)」でも十分な効果があるとされています。騒音やスペースの心配がある方も無理なく取り入れられますね。
コストの面でも、縄跳びはとてもリーズナブル。1,000円前後で購入でき、ジムに通う時間やお金が不要なのも魅力です。
②消費カロリーと脂肪燃焼効果が高い
前述のとおり、体重55kgの方が10分間跳び続けると、約100kcalのカロリーが消費されます。これは、30分程度の早歩きに相当する運動量です。
さらに、有酸素運動は脂肪の燃焼効率が高く、20分以上継続すると体脂肪をエネルギー源として使いやすくなるといわれています。
米国スポーツ医学会(ACSM)のガイドラインでも、中・強度の有酸素運動を週150分以上継続することで、体脂肪の減少に効果があるとされています。
週に3〜5回、たった10〜20分の縄跳びを習慣化することで、無理なく脂肪を燃やす体質に近づくことができるでしょう。
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③太もも・ふくらはぎの引き締め効果がある
縄跳びでは、ジャンプによって下半身の筋肉が使われます。とくに多く使われる部位は以下のとおりです。
- 太ももの前側の大腿四頭筋
- ふくらはぎの下腿三頭筋
- 着地の衝撃を支えるハムストリングス(太もも裏)
これらは、美脚づくりや足の引き締めに欠かせない筋肉たち。縄跳びを続けることで、下半身のラインがすっきりし、脚全体のシルエットが整いやすくなるといわれています。
④心肺機能や持久力を高め、疲れにくい体へ
縄跳びは見た目以上に心拍数と呼吸数を上げる運動です。心肺機能を強化する高い効果が認められています。
たとえば、2018年に発表されたスポーツ医学の国際論文(Journal of Sports Science & Medicine)では、縄跳びを8週間継続した被験者の有酸素能力(VO₂max)が大いに向上したと報告されています。
有酸素能力とは、運動中に体が取り込んで使える酸素の最大量のこと。この数値が高いほど心肺機能が強く、持久力があり、疲れにくい体だといわれています。
つまり、縄跳びを習慣にすることで酸素を効率よく使えるようになり、息切れしにくく、長く動き続けられる体をつくることができるんです。
縄跳びダイエットのデメリット
手軽に始められて効果が高い縄跳びダイエットですが、注意点もあります。運動を安全かつ無理なく継続するためにも、デメリットを3つご紹介しておきましょう。
①ひざや腰、足首への負担がかかる
縄跳びではジャンプと着地を繰り返すため、ひざ・腰・足首などの関節に一定の負荷がかかります。
とくに体重が多めの方や、過去に関節のケガをしたことがある方は、無理なジャンプが関節痛や炎症を引き起こす可能性も。
日本整形外科学会でも、縄跳びのようなジャンプ動作を含む運動をするときは、「衝撃吸収性の高い靴を履くこと」「硬い地面は避けること」など、関節を守る環境を整えるよう呼びかけています。
負荷を軽減したい場合は、以下のような工夫を取り入れると安心です。
- クッション性のある運動用マットを敷く
- エア縄跳びから始めて、徐々に負荷を上げる
- 日を空けながら、無理なく週に2〜3回から
②集合住宅では音や振動が気になることも
マンションやアパートなど集合住宅にお住まいの場合、「ジャンプの音」や「床の振動」が階下への迷惑にならないか心配という声がよく聞かれます。
とくにフローリングの上で直に跳ぶと、ドスンという衝撃音が響きやすく、隣人トラブルにつながることも。
最近では防音性に優れたフィットネスマットも市販されています。1枚もっておくと安心して続けられそうですね。
③効果を感じるまでにある程度の継続が必要
縄跳びに限らず、どんな運動も継続してこそ効果があらわれます。
10分程度でも十分な運動になりますが、週に1〜2回だけではなかなか変化を実感しづらいでしょう。
モチベーションを維持しづらい場合は、「1日5分×朝と夜」や「休みの日に少し長めに」など、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に継続する工夫を取り入れてみてください。
短期間で劇的な変化を求めすぎず、「3週間〜1か月後に体が軽くなってきた」と感じるくらいを目安にすると、気持ちに負担がかかりにくくなりますよ。
正しく跳ぼう!縄跳びダイエットの効果を高めるやり方
縄跳びは、ただ跳べばいいというわけではありません。
効果をしっかり得るためには、正しいフォーム・無理のない時間設定・跳び方をすることが大切です。
ここでは初心者でも安心して始められる、基本のやり方とステップアップのポイントをご紹介します。
①正しいフォームで跳ぶ
間違ったフォームで続けてしまうと、足腰への負担が増えたり、筋肉に効かなくなったりすることがあります。まずは基本の姿勢をしっかり身につけましょう。
【正しいフォームのポイント】
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- 身体の軸を真っすぐに保つ
- 目線は正面に向ける
- 脇をしめて、手首でロープを回す
- 一定のリズムで跳ぶ
【ひざへの負担を軽減するには】
- つま先で軽く弾むように跳ぶ(かかとを着地させない)
- ひざを軽く曲げて、着地の衝撃を吸収する
ジャンプの高さは5cm程度で十分。高く跳びすぎると疲れやすく、リズムも崩れやすくなるので注意してくださいね。
②跳び方のバリエーションを取り入れる
縄跳びダイエットは、いろいろな跳び方を取り入れるのがコツ。慣れてきたら跳び方を変えてみることで、運動効果が高まるだけでなく、飽きずに楽しく続けられますよ。
以下は代表的な跳び方と、その特長です。
跳び方 | 特徴と効果 |
前跳び(基本跳び) | 両足を揃えて跳ぶ基本の跳び方。全身運動の土台づくりに最適 |
二重跳び | 1回のジャンプでロープを2回まわす。高強度で筋持久力の向上に効果的 |
ボクサー跳び | 右足と左足を交互に跳ぶ跳び方。リズム感向上&ヒップアップ効果が期待できる |
あや跳び | 腕を交差して跳ぶ跳び方。腕や肩まわりの引き締めに効果がある |
かけ足跳び | 交互に足を出しながら跳ぶ。心拍数が上がりやすく、脂肪燃焼に最適 |
「かけ足跳びを30秒追加」「あや跳びを10回挑戦」など、少しずつ変化をつけてみましょう。
跳び方にバリエーションがあると、楽しさも運動効果もぐっとアップしますよ。
③時間と回数は“無理なく続けられるペース”で
「毎日何分跳べばいいの?」と迷う方も多いと思いますが、大切なのは「無理せず続けられるペース」を見つけること。時間よりも、“続けられる習慣”にすることがポイントです。
はじめのうちは「1日5分程度」でもOK。続けることで少しずつスタミナがつき、体も変化していきます。
まずは「1分間に60回」を目安に、連続で跳びすぎないことを意識しましょう。
たとえば、次のようなリズムがおすすめです。
「3分跳んで3分休む × 1セット」からスタート → 慣れたら2セット、3セットに増やす
このように適度に休憩を入れると、息切れしにくく、ひざへの負担も軽減できますよ。
レベル別の目安時間とポイントを以下にまとめました。ご自身の体力やライフスタイルに合わせて、無理なく取り組んでみてくださいね。
レベル | 時間の目安 | ポイント |
初心者 | 5分〜10分/日 | 「1分跳んで30秒休む × 5セット」などから始める |
中級者 | 15〜20分/日 | かけ足跳びや変化をつけながら運動強度を上げる |
上級者 | 20分以上/日 | 二重跳びやインターバル方式で脂肪燃焼効果をさらに高める |
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縄跳びダイエットはここに注意!安全に長く続けるために
縄跳びはシンプルな運動ですが、正しく行わなければ思わぬケガやトラブルにつながることもあります。
ここでは、安全に・効果的に・長く続けるために押さえておきたい注意点を3つご紹介します。
①動きやすく、吸汗速乾性のある服装を選ぶ
縄跳びは全身を使う運動のため、動きを妨げない服装が基本です。
とくにタイトすぎるパンツや重たい上着はNG。ジャンプや腕の回転を妨げてしまい、フォームが崩れる原因になります。
また、汗をかきやすい運動なので、吸汗速乾性の高いインナーやTシャツ、スポーツブラを選ぶのがおすすめです。
とくに夏場は、汗疹や蒸れによる肌トラブルを避けるためにも、通気性と肌触りのよさを重視しましょう。
足元はクッション性のあるスニーカーを着用してください。裸足やスリッパ、サンダルなどでは足裏やひざに衝撃が伝わりやすく、ケガのリスクが高まります。
②やわらかい地面を選ぶ
コンクリートやアスファルトのような硬い地面で縄跳びを続けると、着地の衝撃がひざ・腰・足首に大きくかかり、関節痛や疲労骨折のリスクが高まります。
以下のようなやわらかい地面や設備のある場所を選ぶのがおすすめです。
- 土や芝生が敷かれた公園や広場
- 体育館や室内トレーニングルーム
- 厚手の運動マット(ヨガマットよりやや硬め)
とくに集合住宅での室内トレーニングでは、防音性と衝撃吸収性を兼ね備えたマットを敷くことで、階下への配慮と関節の保護を両立できますよ。
③運動前後のストレッチでケガを予防
ジャンプ系の運動は、筋肉や腱に急な負荷がかかりやすく、ストレッチを怠ると肉離れや関節炎などを引き起こす恐れも。
そのため、縄跳びの前後にストレッチを行うのがおすすめです。
タイミング | ストレッチの種類 | 内容・目的 |
前(ウォーミングアップ) | 動的ストレッチ | 軽く体を動かしながら筋肉を温める。足首・ひざ・股関節・肩・手首をゆっくり回す、足踏みなど。 |
後(クールダウン) | 静的ストレッチ | 筋肉をゆっくり伸ばして疲労を和らげる。ふくらはぎ・太もも・腰・背中を深呼吸しながら伸ばす。 |
とくに下半身(ふくらはぎ・太もも・股関節)へのストレッチを重点的に行うことで、筋肉痛の軽減や疲労回復にもつながりますよ。
“縄跳び×エステ”をかけ合わせて理想のボディへ
縄跳びダイエットは、脂肪燃焼や引き締めにとても効果的な運動ですが、「もっと効率よくボディラインを整えたい」「全身をトータルでケアしたい」という方には、エステや日々の美容習慣を組み合わせるのもおすすめです。
運動と美容ケアをバランスよく取り入れることで、体の外側からも内側からもアプローチができ、理想のボディラインに近づきやすくなります。
運動とエステの相乗効果で、見た目にも差がつく
たとえば、運動によって血行が促進された状態でエステの施術を受けると、老廃物の排出や代謝の促進がよりスムーズになるといわれています。
また、エステではセルライトやむくみをケアする施術もあり、運動だけでは届きにくい部分にもアプローチが可能。
とくに、下半身の冷えやむくみが気になっている方には、「跳ぶ」運動による血流改善と、エステによるリンパケアの組み合わせが効果的です。
美容意識を高める習慣が「継続のモチベーション」にも
「自分の体を大切にケアする時間」をもつことで、運動への意識も高まり、続けるモチベーションが維持しやすくなるというメリットも。
- スキンケアを丁寧にする
- 栄養バランスを意識した食事をとる
- 湯船に浸かって巡りを整える
こうした日々の小さな習慣とあわせて、無理のないペースで縄跳びを続けることが、美しさと健康の両立につながります。
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運動だけで痩せられないと感じたら…銀座グラティアに相談してみて
「運動を続けているのに、なかなか結果が出ない…」
そんなふうに感じたときは、ひとりでがんばりすぎず、専門家のサポートを受けてみるのもおすすめです。
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