本日は美肌ケアにかかせない「基礎化粧品」の裏話。少しずつではありますが徐々に認知されている「界面活性剤」についてのお話です。
銀座グラティアでフェイシャルをご希望されるお客様のお悩み1位、それは「肌荒れ」です。そのようなお悩みをお抱えのお客さまに、必ずお伝えしていることがあります。
「現在使用している基礎化粧品に、界面活性剤が含まれている場合は、直ぐに使用を止めてみてください。なぜならば、美肌の為に使用している、その基礎化粧品そのものが、お肌を荒らしている原因だからです。基礎化粧品には界面活性剤が含まれている事が多く、この物質が悪さをしています。」
では、界面活性剤とは一体どんな物質なのでしょうか。簡単に言ってしまうと「洗剤」もしくは「乳化剤」の事を指します。
<汚れ落としとしての界面活性剤>
汚れを落とす製品には、ほぼ界面活性剤が入っています。例えば、トイレ用洗剤、台所用洗剤、洗濯用洗剤などです。決して真似をしないでいただきたいのですが、台所洗剤で顔を洗うとどうなってしまうでしょうか。顔の汚れどころか、皮脂膜などの皮膚にとって重要な要素まで洗い流してしまい、綺麗にはなりますが、肌の機能そのものを壊してしまいます。結果、肌が荒れてしまうでしょう。ですから、石油成分を使った落ちにくいお化粧を落とす製品である「クレンジング」には界面活性剤が含まれている事が多いです。
<乳化剤としての界面活性剤>
界面活性剤には汚れを落とす役割の他に、水と油を混ぜ合わせる役割があります。水を入れたコップの中にサラダ油を入れ、混ぜ合わせようとしても、ほぼ混ざり合う事はありません。これは油の水に対する親和性が低いからです。基礎化粧品には大きく分けて「水」と「有効成分」が含まれています。有効成分はコラーゲンやエラスチンなどの美容成分です。この様な美容成分は水との親和性が低い事が多く、製品にした時に分離してしまいます(ドレッシングなどで層ができるのは、水と油の親和性が低くからです)。この水と有効成分を混ぜ合わせるためだけに、洗剤(界面活性剤)が使用されています。
<一般的な界面活性剤の成分名>
・イソステアリン酸PEG-4 <洗浄剤>
・C10-C12パレス <洗浄剤>
・C30-38コポリマー <乳化剤>
・PCAオレイン酸グリセリル <乳化剤>
※その他、界面活性剤として使われる物質は100種類以上も存在しています
それでも界面活性剤は「汚れを落とす」という意味で重要な役割を果たしますので、重要な成分と言えます。使用する場合にはできるだけ合成の物よりも、植物由来の界面活性剤を使用するのが良いと思います。
※一丸に合成が悪い、植物性が悪いとも言えません。あなた自身のお肌と相談し、肌荒れが起きないあなただけの基礎化粧品を見つける事が大切です。
<銀座グラティアの基礎化粧品>
メディカルエステ銀座グラティアで使用されているお化粧品は全て、敏感肌の方にも使用できる商品です。配合成分にはエビデンスのある成分を使用しております。ご要望によりパッチテストも行っておりますので、詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
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