「甘いものがやめられない」ことに加えて「運動していない」「睡眠不足」「ストレスの多い生活」など、生活習慣が乱れている方は、肌が糖化しているかもしれません。
今回は肌の老化をさらに加速させる糖化について解説するとともに、糖化による肌トラブルを改善するための方法を紹介します。「最近一気に老けた印象になったかも?」「これってもしかして糖化が原因?」と悩んでいるならぜひ参考にしてくださいね。
Contents
肌の糖化とは?体がこげるってどういうこと?
糖化とは過剰に摂取してあまった糖質が体内でタンパク質と結びつき、AGEs(エージーイーズ)という老化物質を生成し、肌や内臓にダメージをあたえて老化を加速する現象のことをいいます。
肌が酸化することを「体がさびる」と表現するのに対し、糖化は「体がこげる」と表現されます。例えば肉や魚、ホットケーキやお好み焼きを焼いたときにできるこんがりとした焼け目ができますが、これは糖質とタンパク質が結びつき、糖化したことでできたもの。
糖化する過程で肌内部でも同様のことが起きるため、体がこげるとたとえられているのです。
もちろん糖質をとったからといってすぐに体が糖化し、老化するわけではありません。ただ糖質をとり過ぎている状態が長く続けば続くほど肌や内臓組織にダメージを蓄積させ、糖化により老化を加速させることになります。
糖化で起きる肌トラブルにはどんなものがある?
糖化によって引き起こされる可能性がある肌トラブルを紹介します。
表皮のトラブル
皮膚は表皮と真皮に分かれており、表皮は角質層、顆粒層、有棘層、基底膜の4層から成り立っています。
表皮における糖化による肌トラブルには以下が挙げられます。
- 乾燥
- 透明感の低下
- くすみ
- ターンオーバーの鈍化
- 肌荒れ
糖化によって生成されるAGEsは微細な炎症を引き起こし、肌の保水力を奪い乾燥肌の原因になります。また血管が糖化すると血行不良になり、十分な栄養が肌に行きわたらなくなって乾燥につながることも考えられるでしょう。
肌から潤いがなくなると、透明感が損なわれくすんだ印象に。ターンオーバーが鈍化して、肌荒れなども起きやすくなります。AGEsは褐色物質のため、ターンオーバーの鈍化によって肌に蓄積されてしまうとシミとして現れることも。黄ぐすみや黄色みを帯びたシミは、糖化が原因によるものかもしれませんよ。
真皮のトラブル
真皮は表皮の下にあり、線維芽細胞がコラーゲンやエラスチンといった弾力線維を生み出す場所です。真皮が糖化の影響を受けると、以下のトラブルが現れます。
- シワ
- たるみ
コラーゲンやエラスチンなどが糖化の影響を受けると、硬くなったり切れたりして弾力が失われ、シワやたるみの原因になります。
糖化した肌は元に戻せる?糖化予防のためにできるセルフケア
既にたまっているAGEsを分解・排出することは難しく、まだ研究が進められている段階ですが、ダメージを受けた肌の回復やこの先の糖化を防ぐことは、生活習慣をあらためることなどでできるかもしれません。
糖化した肌を戻すために欠かせない食事のポイント
糖化した肌を少しでも元に戻すためには、糖化の根本原因である食事の見直しが欠かせません。そのためには以下のポイントを押さえておきましょう。
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朝ごはんを抜いたり、菓子パンやドーナツだけで済ましたりしていませんか?
主食と合わせて主菜、副菜をバランス良く、3食きちんと食べることが大切です。塩分の多い食事も糖化を悪化させると考えられています。塩分のとり過ぎはむくみにつながり、高血圧や腎臓病の原因にもなるため、美容と健康の両面からも薄味を心掛けるようにしましょう。
食物繊維の多い野菜やキノコ、海藻類などから先に食べると、血糖値の急上昇を抑えられます。よくかんでゆっくり食べれば食べ過ぎも抑えられますよ。
血糖値の急上昇を押さえる意味では、低GI食品を取り入れるのも方法です。GIとは食品に含まれる血糖値の吸収度合いを表す数値で、低GI食品を取り入れることは血糖値を下げることにつながり、糖化予防にも役立ちます。例えば白米より玄米、ジャガイモよりサツマイモが低GIです。ドーナツやチョコレート、ホットケーキ、フライドポテトは高GI。おやつに食べるならゼリーやプリンなどがおすすめです。
AGEsは体内で生成されるだけでなく、もともと食品に含まれているものです。フランクフルトやベーコンといった加工肉食品はもともとAGEsが多いため、摂取量には注意しましょう。
またAGEsは同じ食品でも加熱の仕方で含有量が変化します。例えば鶏肉を水炊きで食べた場合のAGEsは90g当たり957(ku/100g)。しかし唐揚げにすると9,732(ku/100g)と大幅に増えてしまうのです。できるだけゆでる、蒸すといった調理方法を選び、焼く、炒める、揚げるといった調理方法を控える工夫も必要です。
参考:AGE測定推進協会「AGE(終末糖化産物)の多い食品・少ない食品」
参考:コスモス薬品グループ「コスモス“食通信”No.206」
糖化した肌を戻すために欠かせない生活習慣のポイント
糖化した肌を戻すためには、生活習慣でも気をつけたいポイントがあります。
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運動習慣はやはりマスト。特に食後の運動は血糖値の上昇をゆるやかにするため、抗糖化に効果的です。また食事によって吸収された糖質の一部は筋肉にも蓄えられますが、筋肉量が増えればそれだけたくさん糖質をため込むことができます。つまりAGEsになる余分な糖質ができにくくなるということ。
食べてすぐは消化にエネルギーを使っているため、食事から30分後くらいに有酸素運動や筋トレなどを取り入れるのがおすすめです。
AGEsを増やす原因になるアルコールやたばこの摂取を減らすのも、糖化から守るのに有効ですよ。
ストレスや睡眠不足も、肌の糖化の大敵。人によって十分な睡眠時間は異なりますが、寝不足と感じることがないよう、しっかりと睡眠をとることも糖化を防ぐ大事なポイントです。ストレスは運動や好きな趣味でうまく発散させられるといいですね。もちろんストレス発散のために暴飲暴食をするのは厳禁ですよ。
そして紫外線対策を一年中行うのも、糖化から肌を守るために忘れてはいけないポイントです。紫外線によって増える活性酸素には、AGEsが炎症を起こすのを促進する作用も。紫外線は一年中降り注いでいるため、毎日欠かさず紫外線対策をしてくださいね。
糖化した肌を戻すのに必要なスキンケアのポイント
肌のターンオーバーを整え、肌にたまったAGEsの排出を促すことは、糖化した肌を戻すために有効と考えられます。
ピーリングなどで定期的に古い角質を取り除き、しっかりと保湿してターンオーバーを正常にしましょう。糖化による黄ぐすみ改善に、美白効果が期待できる成分が配合されたスキンケアを使ってみるのもいい方法です。マッサージによって、血行の促進を促すのもいいですね。
糖化した肌から若々しい美肌に戻したいなら銀座グラティアへ
糖化した肌を戻すには、食事や生活習慣を見直し将来の糖化の原因を減らすことが大切です。そしてスキンケアによって、糖化してしまった皮膚のターンオーバーを促しましょう。
自分でケアすることも大事ですが、より積極的にアプローチしたいならエステで施術を受けるのも方法ですよ。銀座グラティアではさまざまな施術による多角的なアプローチで、糖化した肌を戻すサポートをします。
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