適度な運動の強さと時間は、それぞれの人によって異なっています。
だから30分間歩けばいいとか、1 0分間筋肉運動をすればいい、
と簡単に決めつけることはできません。
何を目安にすればよいのかということですが、
一番わかりやすいのは心拍数を数えることです。
運動をすると心拍数が増えていきますが、
これ以上続けられないところまで体に負担がかかると心拍数の上昇も限度に達します。
このときの心拍数を最大心拍数といいますが、
最大心拍数の半分くらいが適度な運動量となります。
理想は軽く息が切れる運動量
必死になって走ったときの心拍数が最大心拍数となり、
これは220から年齢を引いたものが理想とされています。
20歳なら1分間に200回となります。
最大心拍数に近い負担が体にかかっているときには、
筋肉の中では脂肪よりも糖質(ブドウ糖)の燃焼のほうが盛んになっていて、
脂肪は多くは燃えてくれません。
最大心拍数の50~70% くらいのときに脂肪は最も燃えやすくなりますが、
軽く息が切れて、うっすらと汗をかくくらいの運動量で10分以上続けるのが目安となります。