実はこれ、気のせいではなく、女性の体はおおよそ1カ月の生理サイクルの中で、本当に体重まで変化することがあるからなのです。今回は、どのような理由で生理前は太るのか、生理前に太ったと感じた場合はどうするべきなのか、そして生理前や生理中の過ごし方などをくわしく解説します。
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生理前は本当に太るらしい……原因はなに?
生理前は本当に太ることがあります。その理由には、自分ではどうすることもできない体の仕組みが関係している場合が。くわしく紹介しますね。
ホルモンバランスが変化するから
女性の体は生理周期に合わせて、女性ホルモンと呼ばれるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスが変化します。
整理前となる排卵後、黄体期に入ると徐々にプロゲステロンが増加。プロゲステロンは妊娠準備のためのホルモンで、基礎体温を上げたり子宮内膜を安定させたりする働きがあります。その働きの一つとして水分や糖をため込もうとする性質もあるんです。
結果として、生理前には以下のような変化が起こりやすくなります。
- 食欲が増進する
- むくみやすくなる
こうした変化は、生理の3~10日前くらいから始まるといわれています。むくみやすくなることで、生理の1週間くらい前から体重が増加する方が多い傾向です。
便秘しやすくなるから
プロゲステロンは大腸の蠕動運動を鈍らせる作用もあります。さらにプロゲステロンによって体は水分をためようとするため、腸内の水分が吸収されて便秘しやすい状態になります。
便秘はお腹をぽっこりさせ、太ったように感じさせる原因。お腹の動きが鈍いうえ、食欲が止まらなくてたくさん食べてしまうと、お腹周りが太ったように感じてしまうかもしれませんね。
血糖値が上がりやすいから
生理前は血糖値の上昇を抑えるインスリンの働きが弱まり、血糖値が上がりやすくなります。上がった血糖値を下げるためにさらにインスリンが分泌されると、「甘いものが欲しい」という感覚が助長されます。
生理前にやたらと甘いものが欲しくなるのは、これが原因の一つと考えられています。食欲が増進しているうえ、甘いものが欲しいとなれば「甘いものを食べ過ぎて太る」ことも考えられるでしょう。
生理前に太るのは自然なこと、無理して痩せなくてOK
生理前はホルモンバランスの影響で、自分ではコントロールしにくいさまざまな変化が体に表れます。なのでたとえダイエット中でも、生理前は無理に痩せようとしなくてOK。
減っていた体重が増え始めるとショックですが、「今はそんな時期」と考えて、リラックスして過ごしましょう。むくみなら生理後に自然と元に戻るので、焦らなくて大丈夫ですよ。人によっては生理後に、生理前のピーク時からマイナス2kgくらい減ることもあります。
生理前に体重が増えるのはむしろ自然な現象。ダイエットはプロゲステロンの影響が落ち着いてから、「がっつり取り組む」のがおすすめですよ。
生理中の体重増加とダイエットについて知りたい方はこちらのチェック♩
▶︎生理中に体重が増えるのはなぜ?ダイエットを続けて大丈夫?食事・運動のポイント
生理前は太るけど、過剰に太らないためにできることはある
生理前は太るし体調が不安定になりやすい時期。PMS症候群ともいわれますね。この時期はどう過ごすべきか解説します。
入浴中・入浴後のマッサージ
生理前はむくみやすいので、やさしいマッサージでリンパの流れを助けてあげましょう。鎖骨やワキ、脚の付け根にはリンパ節と呼ばれるリンパ液が流れ込む場所が集中しています。
このリンパ節に向かってマッサージするのがポイント。例えば腕なら手の先からワキに向けて、脚なら足先から脚の付け根に向けてさすります。リンパの流れはとてもゆっくりなので、マッサージのスピードもそれに合わせるようにゆっくりと行ってくださいね。お風呂の中やお風呂上がりにマッサージすると、リラックス効果も高まりますよ。
食事は塩分控えめに
食事は塩分控えめなものがおすすめ。塩分はむくみを助長する働きがあるので、生理前は味の濃いものを控えましょう。
バナナやアボカド、ほうれん草、豆類などに多く含まれるカリウムは、塩分を体内から排出する働きがあります。細胞の浸透圧を調整する作用もあるため、むくみが気になるときには積極的に取り入れたい栄養素。
生理前のむくみは一時的なものですが、普段からもむくみやすい方は積極的にカリウムを含む食品を取り入れるようにしてみてくださいね。
食べ過ぎには注意
生理前はホルモンバランスの影響で食欲増進中。しかしあまり食べ過ぎると脂肪として蓄積されてしまい、本当に太る原因になります。
どうしても食欲が抑えられない場合は、以下のような工夫も取り入れて見てくださいね。
- 野菜など食物繊維の多い食品から食べる
- 血糖値を上げやすい精製された食品(白米やうどん、パン、白砂糖)を控える
- カフェインの摂取を控える
野菜など食物繊維の豊富な食品から食べると、血糖値の上昇を緩やかにできます。満腹感を得られやすいため、生理前の食欲が止まらない時期に取り入れたい方法です。
また血糖値の急上昇を招く白米やうどん、パン、白砂糖は少なめに。代わりに玄米やスパゲッティ、などがおすすめです。甘いものが欲しくなるかもしれませんが、砂糖が入ったものは控えめにしましょうね。
カフェインは交感神経を刺激し、睡眠を妨げる原因になります。そして睡眠不足は食欲増進ホルモンを増加させ、太りやすくなる原因。生理前はコーヒーなど、カフェインを含むものは控えめにし、夕方以降はとらないのがおすすめですよ。
ストレスをためないようゆったりした気持ちで過ごす
生理前は女性ホルモンの影響でイライラしやすいため、ストレスは普段よりかかりやすい傾向。強いストレスにさらされると、ストレスホルモンと神経伝達物質に以下のような影響を与えます。
- ストレスホルモン「コルチゾール」が増加して、脂肪を蓄えやすくなる
- 食欲を抑える神経伝達物質「セロトニン」の分泌が低下して、食欲が増える
つまり、「食欲が増加するうえ脂肪を蓄えやすい」という肥満まっしぐらな状態に。
生理前はイライラしやすい時期ですが、「自分の好きなことに取り組む」「リラックスできる場所で過ごす」などの工夫で、ゆったりと過ごすようにしましょう。
軽い運動はOK
生理前は体調もすぐれないことが多いため、過度な運動を無理に取り入れる必要はありません。しかしちょっとした散歩やストレッチは大丈夫。気分転換になるうえ、血行が良くなりリンパも流れやすくなるので、むくみ対策になります。心地良いと感じる程度の運動で、心身ともにリフレッシュしましょう。
生理前は太るのが当たり前、食欲の増加に気をつけてゆったり過ごそう
生理前は太るというのは迷信ではなく、ホルモンバランスの変化によって引き起こされる事実。生理後に一気に元の体重に戻ることもあるため、「今は仕方がない」と考え、リラックスして過ごしましょう。
その反面、生理後はダイエットのチャンス!強めのトレーニングは、生理後体調が落ち着いてから始めましょう。ダイエットだけでなく美肌効果も出やすいのでエステなどに通うのもこの時期がおすすめですよ。
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